老舗の通信制大学ではテキスト学習の成果をリポートにまとめて提出する必要があります。
せっかくテキストを使って自主学習をしても、リポートが書くことができないと、
単位修得試験にチャレンジすることができません。
初学者向けに、リポートの書き方のコツをまとめておきます。
リポートは設題を読んでテキスト学習したことを簡潔に整理して書いて出せばなんとかなるでしょう?
そのようにリポート作成を軽く考えている方も多いと思います。はたして軽く考えてよいのでしょうか?
たとえば指定テキストを読んで、読書感想文のような文章を提出するとどうなるのでしょうか。
そのようなリポートはリポートの「てい」をなしていないので、提出するだけ無駄です。提出しないほうが良いとは思いますが、辛辣なコメント+確実にリポートの評価D(ここでは再提出の意味)になります。
わたしの経験からいうと、読書感想文のようなリポートを提出しませんでしたが、リポートの評価で「会心の一撃」に値する「A+」、「A」の評価をいただけたのは少なめでした。必ずしもリポートが得意だった、ということではありません。
リポートの多くはBであり、Cであり、「D」再提出は何度も経験しています。
はじめて提出したリポートがA+、Aのような高評価がもらえることは普通に考えると難しいと思います。リポートの評価は厳しいという前提で取り組んだほうが、「評価D 再提出」になっても、心が折れなくてよいかもしれません。
むしろ、初期段階にリポートの再提出の経験を積むことで、学生を続ける以上、延々と続くリポートとの向き合い方のコツさえわかれば、自分自身が大きく成長しますし、なにより卒業の可能性が格段に高まります。
リポートは厳しい講評をいただくことも何度もありますが、事実だけ受け止めて、前向きにがんばりましょう。
リポートの提出ルールは通信制大学ごとで異なるはずなのでかならず「学習のしおり」などに記載されているリポートのルールをよく読みましょう。
この記事ではどの通信制大学でも通じるような、原則的なルールを説明します。
提出するリポートは「手書きのリポート」でよいのか「Wordなどで作成→印刷」したものでよいのかを確認しましょう。
わたしの経験上、リポート提出用紙を確認したところ、手書きできる原稿用紙のマス目がありました。リポートは全部手書きが必要なのかな?と思っていましたが、学習のしおりなどで確認したところ、科目、設題によって異なることがわかりました。
わたしの卒業した通信制大学の法学部では、全体的にはWord作成→印刷したものが認められており、リポート提出用の冊子に印刷したものを貼り付けて提出していました。
ただ、とある科目については、理由は不明ですが「手書きしか認めない」設題がありました。
なぜ、この科目だけ手書きがマストだったのかは、正直なところわたしにはわかりませんが、在籍中ずっと「手書きしか認めない」という設題でした。
手書きにしても、Word→印刷にしても、リポート作成のコツは、
Wordなり、メモ帳でもいいので、PCないしはスマホでリポートを作成するほう効率がよいです。
リポートは完成までの間に、なんども書き直しが発生するはずです。手書きだと書き直さないといけないので、手間がかかります。いきなりリポート提出用紙につらつら書くことは絶対難しいのでやめておきましょう。
手書きで提出したい方は、いったんWordなり、メモ帳でリポートを完成レベルに仕上げたものを、手書きで清書するのがおすすめです。
提出するリポートの「文字数」ってどれくらいなのか。これも「学習のしおり」などに書かれています。これも通信制大学ごとに基準が違います。また、科目、設題ごとで文字数の指定がある場合もあります。
わたしが卒業した通信制大学の法学部の例になりますが、概ね2,000〜3,000文字程度の文量が必要になると思います。
なので、500文字だと圧倒的に足らないですし、10,000文字ではリポートとしては過剰です。
肌感覚ではなく、Wordで文字数をカウントしましょう。
すこし具体的な話になりますが、たとえば、法学部の設題はこんなイメージです。
「日本国憲法における「外国人の権利」について論じなさい」
え、設題ってこれだけ?と思わる方もいるでしょうし、あー、やっぱり法学部って一行問題が多いよね、と思う人もいるかもしれません。
テキスト学習を終えたらわかると思うのですが憲法で「外国人の権利」はかなり最初のころにでてきます。重要な判例もいくかでてきましたよね。なので、「外国人の権利」というだけだと、学んだことを証明するには書くべきことはいくらでもあります。なのでリポートを作成する学生の側からしても、どちらかというと自由度が高い設題なのだと思われます。
ひとつの考え方として、もう少し的を絞ってリポートを書いたほうがよいのかもしれません。
外国人の権利について、網羅的にリポートを仕上げつつ、とくに重要と思ったところはコレという仕上げ方の戦略もありえます。
そういうことをあれこれ考えるために、設題をなんども、なんども読み返しながら、構成をねっていくのがリポート作成の重要なプロセスであり、醍醐味です。
ちなみに「会心の一撃」のA+、A評価をもらうと、むちゃくちゃモチベーションが高まります。
1ヶ月後の自分にとっての最高のご褒美を今、仕込んでいる、という感覚でリポートと向き合い方が前のめりの姿勢になると思います。
ちなみに、法学部の論じ方は、他の学部の学習とは区別が必要です。
法学部の論じ方、リポートの書き方は独特です。
これは専門の書籍も多くでていますので、法学部生としての論じ方もあわせて学ぶ必要があります。
これ重要です。
科目の設題に、参考文献が書いてあります。これはどういうことかというと、テキストだけ読んでリポートを書くのではなくて、参考文献を読んで「参考文献から重要なところを引用して」リポートを書いてね、という意味だと捉えたほうがよいと思います。
そもそも、その科目を学習するために指定テキストだけ読んでおけばよいという考え方は、大学の学びとしては、ありえない話です。気持ちはわかりますが、リポートを書くときは、指定テキスト以外に、参考文献にも目を通した上で、手元にある状態で作成しましょう。
リポートを提出する学生と、そのリポートをチェックする人の考えていることを整理します。
学生:ちゃんと勉強したことをまとめたので、リポートの評価を再提出以外で評価してほしい
チェックする人:ちゃんとテキスト学習しているのか客観的にこのリポートから読み取れるだろうか・・・・・・
残念ながら、学生の宿命として、ちゃんと勉強しているのかな?という疑いの目を向けられているわけです。そして学習していることを証明する場はリポートであり、学生側が証明しなければなりません。学習していることがリポートから読み取れるように書かないといけないのです。
学生がちゃんと勉強しているというのは至極当然の主張ではありますが、
チェックする人からすると、目の前にあるリポート2,000文字〜3,000文字程度のリポートしかないので、その成果物から、学生が客観的に学習したである痕跡を読みとり評価するしかないのです。
リポートだけ見て、学習の痕跡が読み取れないような文章で、重要な論点もかかれてないと、残念ながら再提出にせざるを得ないですよね。そして、足りない要素について講評を書くわけです。
学習していることを証明する手段のひとつが、参考文献からの引用です。
少なくとも参考文献からの引用があることで、指定テキスト以外の参考文献も図書館などで探していること、手元にあって、それを読んだ上で、重要な部分を正しく引用できているとしたら・・・・・・
このひとは、指定テキスト以外の参考文献をちゃんと読んでいて、設題の意図もよくわかっているので、学習できているな、という外観がありますよね。
引用すれば絶対大丈夫とはいいませんが、
学習しているということを証明する方法のひとつとは、
参考文献をおさえることです。
参考文献から引用すればいいのか、ということで、指定テキストや参考文献から丸々と引用して文字数を稼いでるようなのは絶対にだめです。まして引用ルールが守られていないと、大学としては厳しい処置をとることになります。とくに「剽窃」扱いになってしまうと、単位修得がみとめれないどころか、もっと厳しい措置がとられますので、リポートを書く上で引用のルールの徹底をしましょう。何ごともルールを守ることが大事です。
引用ルールは、「学習のしおり」などにも記載がされていますし、毎月送られてくる冊子の学部ごとのお知らせに「剽窃」に関する注意事項を何度も掲載されていました。
なので、引用ルールをわたしは知らなかった、という言い訳は、通らないないことになります。
引用のルール、剽窃にならないように、十分に注意しましょう。
リポート提出用の冊子には、所属の学部、学科、名前、学生番号、設題、返信先の住所などの手書きが必要な箇所が多数あります。
リポートの中身については提出締め切りの直前まで、あーでもない、こーでもないと、考えていると思います。
提出直前であわてているとは思いますが、かならずリポートの中身以外の記載項目に不備がにかを総点検しましょう。
基本的な所作として「口に出しながら指差し確認」がセルフチェックするばあい確実な方法です。
せっかく時間をかけて練り上げたリポートが、しょうもないところで不備にならないように細心の注意をしましょう。
<初級編おわり>
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